能登半島地震で「液状化」による大きな被害を受けた石川県内灘町。住宅が傾き、畑では地中で波が起こったかのように地面が隆起する様子もみられました。現地で調査した京都大学防災研究所の上田恭平准教授は、液状化は『地震が大きい』『沿岸部の近く』などの条件で発生しやすいとした上で、今回の被害の大きさについては「土地が傾斜しているということが、地面の隆起や沈下にかなり影響しているのでは」と分析しています。また、液状化対策には土をすべて入れ替える、薬剤を入れて固めるなど地盤を改良することが重要だということで、個人でできることは少ないとしています。そのうえで上田准教授は『行政は避難場所の土壌改良を優先したらどうか』と指摘しました。
(2024年1月16日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)

◎上田恭平:京都大学防災研究所 准教授 専門は地盤地震工学 液状化現象を研究