〈オープン戦 阪神2-7オリックス〉

 3月5日(日)、春の陽気が顔をのぞかせた快晴の甲子園で、オリックスとのオープン戦が行われた。この日の阪神スタメンは…

1番(中)近本 171cm・71kg
2番(二)渡邉諒 178cm・86kg
3番(DH)ミエセス 185cm・120kg
4番(一)大山 181cm・92kg
5番(三)佐藤輝 187cm・93kg
6番(右)森下 182cm・90kg
7番(左)井上 188cm・101kg
8番(捕)坂本 176cm・79kg
9番(遊)小幡 184cm・75kg

 そうそうたる重量メンバーが名を連ね、平均体重89.6kgの打線が形成された。昨シーズンはチーム本塁打数が84本(セ・リーグ5位)と長打力に課題を残し、今シーズンはドラ1ルーキー森下選手や新外国人ミエセス選手・ノイジー選手、4年目井上選手など長打力のある選手に期待が高まっている。

 そんな5日の試合、阪神先発は、これまでキャンプからアピールを続けローテーション入り当確と言われていた大竹耕太郎投手だったが、2回表にまさかの一挙4失点。ローテ入りへ黄色信号の投球となった。

 それでも4点を追いかける4回、1死2塁の場面で、井上選手がオリックスのドラフト1位・曽谷龍平投手からレフトスタンドへ2ランHR。レフトが1歩も動くことのできない完璧な一発を放ってみせた。将来の和製大砲候補として期待される4年目の今季、キャンプ中の実戦9試合で3本塁打を放ち、岡田監督からキャンプMVPに指名された男が初の開幕スタメンへ猛アピールを続けている。

 井上選手は「打席の中でしっかりと振ることができている。打席で結果が出るためにはどうすればいいのか考えて打席に立っているので、それが結果に繋がってくれている。(今シーズンの目標は)ホームランも打ちたいし打点も稼ぎたいので、まずは試合に出られるよう3月に結果を出せるよう準備したい」と振り返り、確かな手応えを感じながらも兜の緒を締めていた。

 試合は2-7でオリックスに連敗となったが、前日の森下選手に続きこの日は佐藤輝明選手も盗塁を決めるなど、大柄の長距離砲たちが積極的に機動力を生かす場面も見られた。岡田新監督が率いる新生タイガースが3月31日の開幕戦にどのようなスターティングメンバーで挑むのかワクワクが止まらない。