5月13日【阪神7-2DeNA】

小雨の降りしきるなかプレーボールとなった首位攻防戦。先発を任されたのは開幕から4連勝と勢いに乗る大竹耕太郎。

3回、DeNAの2番ソトにタイムリーを浴び先制を許すも、後続を打ち取って最少失点に切り抜ける。

直後に自らの四球でチャンスを広げると、近本のタイムリーなどで一挙4得点と逆転に成功。

援護をもらった大竹は、マウンド状況が悪い中でも間合いを意識した投球で6回を投げ1失点。四球もわずか1と制球力も光り、自己最多に並ぶ5勝。開幕から無傷の5戦5勝は球団史上3人目の快挙となった。

実は大竹、今季の登板予定日が、雨天中止で2度流れるなど、青柳に代わり「新・雨男」を襲名していた。雨男とはいえ、足元は滑るので雨は気になると話す。

それでも、「正直、そういうところは気持ちの問題。【砂漠の中で生えている草】というイメージです。」と珍回答??。

その心は‥

「水を欲していたというマインド。うわあ~雨だ~ではなく、雨降ってきた!よっしゃー!という気持ち。」

ネガティブをポジティブにー。不屈の左腕はどこまで己を越えていくのか。今後も目が離せない。

 一方、大竹の早稲田大学の大先輩・岡田彰布監督は、この試合で通算600勝を達成。

「あんまりピンと来ない。試合終わってから気付いた。」

と、岡田監督本人はマイペースだったが、メモリアルな勝利で、タイガースはDeNAと並び同率首位に浮上した。

◎ 大竹耕太郎 投手 184cm/87kg 熊本県出身 済々黌高 - 早稲田大 2017年育成選手ドラフト4位でソフトバンク入団。5シーズンで通算10勝にとどまり、初の「現役ドラフト」で阪神入団。今季無傷の5連勝でハーラートップ