プロ野球のオリックス・バファローズなどで活躍した野球解説者の能見篤史さんがオリックス戦士に直撃する「能見篤史のバファローズ通信」。5月号は、オリ姫として知られるお笑い芸人・チキチキジョニー石原祐美子さん、MBSの井上雅雄アナウンサーと共に、京セラドームで宮城大弥投手にインタビューしました。
大リーグに挑戦するドジャースの山本由伸投手、日本ハムへ移籍した山崎福也投手の穴を埋めるべく、エースとして開幕投手も務めた宮城投手。能見さんだからこそ聞ける、22歳左腕の本音に迫りました。
年の差を感じさせないほど仲が良い能見さんと宮城投手。取材場所に現れた宮城投手は能見さんを見つけるとニヤリ。井上アナウンサーから「お二人とも、そろそろ会いたかったのではないですか?」と振られると、宮城投手は「全く…」と笑い、能見さんも「はい、全く」と照れ隠し。いつもの和やかなムードで取材が始まりました。
ソフトバンクとの開幕戦は、7回途中3失点で黒星。続く2回目の登板、4月5日のロッテ戦も黒星で2連敗。しかし、宮城投手も「決して状態が悪いわけではなかった」と話す通り、そこから2連勝でエースの風格漂うピッチングを見せました。4月30日には、同学年で仲の良い、WBC日本代表でも一緒に戦ったロッテ・佐々木朗希投手と投げ合い、敗れはしたものの8回1失点13奪三振と遜色ない投球でした。
そんな宮城投手について、能見さんは「エースの自覚が出てきた」と珍しく称賛。石原さんも「あんなに可愛かった『宮城くん』がこんな立派な『宮城投手』になって…」と感心しきり。
宮城投手は「いつか、能見さんの生涯成績を超えたい」と堂々宣言。「超えたら、能見さんから挨拶に来てほしい」と笑うと、能見さんは「越されたら、もちろんリスペクトしますよ」と大人な対応を見せつつ、少し苦笑いを浮かべました。これこそが、プロの厳しい世界で18年間活躍し104勝を挙げた能見さんが宮城投手を認める証。能見さんには、宮城投手が日本を代表する大投手に成長していく未来が見えているのかもしれません。
紅林選手の丸刈りは「後頭部の襟あしを『パッツン』にしたことがおしゃれポイント」
そして、話題はある“事件”について…。4月13日の日本ハム戦、チームで最も仲が良い紅林選手が、宮城投手の登板試合で3失策を犯しました。すると、その翌日に紅林選手は「丸刈り」に。かつて宮城投手も丸刈りにしたことがあり、紅林選手の丸刈りは大きな反響を呼びました。
宮城投手が散髪したということですが、ファンを代表して石原さんが「比嘉投手のバリカンを使ったという説と、カミソリを使ったという説があるんですが…」と真相を聞き出すと、宮城投手は「僕が勝手にバリカンを借りました」と告白。また、「丸刈りで後頭部の襟あしを『パッツン』にしたことがおしゃれポイントです」とこだわりも教えてくれました。
茶目っ気たっぷりの宮城投手。能見さんも石原さんも、そして多くのファンもオリックスのエースとして期待を寄せている今シーズン。リーグ4連覇、日本一奪還に向けて、さらなる飛躍を心より楽しみにしています。
(MBSスポーツ部 伊藤拳、大西史恭)