プロ野球のオリックス・バファローズなどで活躍した野球解説者の能見篤史さんがオリック戦士に直撃する「能見篤史のバファローズ通信」。5月号は、オリ姫として知られるお笑い芸人・チキチキジョニー石原祐美子さん、MBSの井上雅雄アナウンサーと共に、京セラドームで紅林弘太郎選手にインタビューしました。
4月中旬以降から調子が上向いた紅林選手。丸刈りにした“事件”の真相や、今季にかける意気込みなどに能見さんが迫りました。
練習後にグローブをグラウンドに置き忘れた日の試合で3失策
リーグ3連覇を達成した昨季は2割5分を超える打率を残し、チームに貢献。侍ジャパンにも選出されるなど、日々進化を遂げる大型遊撃手の紅林選手。今季もチームの中心選手としての活躍が求められていますが、開幕戦から思ったように調子が上がらず、4月13日の日本ハム戦で“事件”が起きました。
能見さんによりますと、試合前の練習で紅林選手がグローブをショートのポジションに置きっぱなしにして引きあげたということです。能見さんは「本当に捕りやすいグローブで…普通、忘れないでしょ?」とキツいひと言。紅林選手は「忘れました…」とあっさり認めました。
すかさず石原さんが「忘れ物、多いんですか?」と問うと、紅林選手は「そうですね。最近、忘れ物が多いです」と答え、1週間の遠征に出かける際に私服などが入ったスーツケースを自宅に置き忘れたという事件もあったことを告白。関東に向かう新幹線でスーツケースを忘れたことに気づき、「1週間、革靴で生活しました」と苦笑い。これには、能見さんも石原さんも驚きを隠せませんでした。
紅林「似合っていると言う人とそうでない人、半々くらいです」
グローブを忘れてしまった4月13日、紅林選手は1試合で3失策。先発した宮城大弥投手の好投でチームは勝ちましたが、紅林選手は「気合を入れよう」と丸刈りにすることを決意します。宮城投手にバリカンで刈ってもらったといい、「似合っていると言う人とそうでない人、半々くらいです」と笑いました。
ただ、ここを分岐点に、丸刈り前は1割台だった打率が、丸刈り後は4割超え(収録日時点)という成績を残しています。「吹っ切れたというか、開幕してからきっかけがなかったので、これがいい機会だなと思って自分の中でもガラッと変えてやったら、これがいい方向にいったかな」と紅林選手。まさに「丸刈り効果」を肌で感じています。
井上アナウンサーから「今後はどんな髪型を目指しますか」と聞かれると、紅林選手は「また調子が下がってきたら、またさっぱりと。五厘刈りが残っているので…」と笑いを誘いましたが、もうバリカンに頼ることなく、順調に髪を伸ばしていってもらえるような活躍をファンは期待しています。そして、リーグ4連覇へチームを導いてもらいたいです。
(MBSスポーツ部 伊藤拳、大西史恭)